産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

新成人おめでとう

昔は1月15日だった成人の日ですが、大分前から「1月の第二月曜日」となりました。

 

へえぇ

つまり、「一月の二回目の月曜日は、毎年祝日」なんですね!(当たり前でした)

 

大人の皆様は、どんな「成人の日」でした?

 

私は・・・地元に友達がいなかったため・・・

 

ラグビー観に行っちゃってました。ゲームの詳細は全く覚えていないけど。

 

なので、ニュースでよく出てくる

『久しぶりに友達と会えて嬉しい!』

『これから皆で二次会でーす!!』

みないなノリは、体験していません。ドコノ国の話?って感じ。

 

 

それはさておき、新成人になった皆様。

これからは、事件起こしたら前科者になっちゃうから、悪いことはしないようにしましょう(なんか違う)。

 

ところで、昔

「二十歳の献血」というキャッチフレーズ(?)がありました。成人した機会に、是非献血してください。という意図です。

 

それと似た感じで、

「二十歳の子宮がん検診」(子宮頚がん検診)

を、お勧めしたい!いや、受けて欲しい!です。

多くの自治体で、子宮がん検診は「20歳から」割引価格で受けられます。

さらにさらに!

「初回限定価格=無料!!」という自治体もたくさんありますので、

この機会に是非、婦人科デビューして頂きたい!というのが

産婦人科医の願いなのであります(大げさ)。

 

100年前と比べて、晩婚化・少子化が進んでいることから、

現在女性はかつてない生理の回数&生理トラブルにさらされています。

(過去記事参照・・・そんなに生理が悪いのか - 産婦人科女医の独り言 (hatenablog.com)

 

「生理痛辛いけど、お母さんに『それくらい我慢しなさい』って言われた」

なーんていう人も、相談しにきて欲しいなあ。

だって、

日本全体で、「生理に伴うトラブルでの経済的損失」は、年間数億円に上ると言われているらしいですよ。うろ覚えですが。

 

話変わって・・・

昨年になりますが、産婦人科会でビックニュースが二つありました。

1.子宮頚がんワクチン(HPVv)接種の積極的勧奨再開!

これは喜ばしいです!

喜ぶと同時に、デマをまき散らしたマスコミに、訂正記事を出して欲しいいいい!

と思いました。

(ワクチンの副作用はゼロとは言いませんが、対象年齢の女子が引くほどひどい副作用を起こす確率はかなーーーーり低いです。ニュースで頻回に映像流されていたでしょ?)

なお、対象年齢の時に、ワクチン接種の機会を逃してしまった大人女子にもレスキュー(無料接種できる)がある見込みですが、詳細はまだ未定です。

刮目して待て! っていうか待ってる!

 

2. 経口中絶薬が承認される

中絶の選択肢が増えたのはいいことだと思うのですが・・・個人的にはあまりお勧めしません。

「儲からないから」ではもちろんありません。

経口中絶薬=子宮収縮を起こして、人工的に流産させる薬なのです。

だから、「いつどのタイミングで腹痛・出血が起こって、胎児(とその付属物)が出るか分からない」のです。

これって、心理的にどうなんでしょう?

なんか、マスコミとか一般の方の意見をSNSなどで見てみると、「世界で承認された薬が、やっとこさ日本に入って来たというのに、原価970円の薬を10万円など高額で売りつけようとしている! 医者は自分の儲けばかり考えてケシカラン!!」

なーんていう記事を目にしますがそれは全くお門違いの論点です。

やはり、夜間対応が可能な病院での導入になるような気がします。

・・・ああ、産婦人科ですらない病院医院が、激安で販売して・その後始末を、我々産婦人科医が尻拭いする将来が垣間見える・・・(避妊用ピルはもう既にこの傾向にあります)

 

なんだか新年一発目から愚痴っぽくなってしまいましたね。

この方に助けて頂きましょう。

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だから、今の子供はマッチ見たこともないかと…

<おまけ>
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*個人的には、竹の上の人(演技者)が、お腹が見えないように半纏を一生懸命直していたのが面白かったです。

おへそ見えたら恥ずかしいのかなぁ・・・?