産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

がんばれ!日本代表

↑ これは、サッカーの話。

今日、埼玉スタジアム2002(略して埼スタ)で国際試合が行われますよね。

当院近くのホテルで日本代表が宿泊しているらしく、メンバーの目撃情報がちょくちょく入ってきます。

見たいな〜と思う反面、

「見ても分からないのでは?」とも思います。

本田くらいなら分かるかな・・・
岡崎は分からないかな・・・(失礼。)

みんな、ユニフォーム着て歩いてくれないかな・・・(無茶。)

浦和は、サッカー好きが多い街です。

私が子供の頃は、Jリーグはなくて、「埼玉県に本拠地のあるプロスポーツ」と言えば、

野球が代表格でした。(・・というか、他に知らなかった・・・)

言わずと知れた、



西武ライオンズ! (本拠地・所沢市

(あ、間違えた(^_^;)これは、阪神タイガースのマスコット、「トラッキー」。)

そう、これこれ。ライオンズのマスコット「レオ」。

真新しいライオンズ球場でね、

田淵が打ち

東尾が投げて・・・

って、大昔ですなぁ (゜o゜)

(当時は、ドームじゃなかったから晴れの日は気持ちよかったな〜)

好きだったなぁ〜 へらへら投げて(そう見えただけでしょうが。)、ひょろ〜っとフォークボールが落ちて、

そして
三振取るの。



東尾といえば、今や お嬢さんの 理子さん が話題にのぼることが多いですね。

なんか、「東尾修投手のお嬢さん」が

「プロゴルファーになって」、

トレンディー俳優(死語)のお嫁さん」になって、

不妊治療を頑張って」、

「妊婦になりました」。

・・・という、『女の前半生』を知ってる・・・知っているような気がするから、

「親戚のお嬢さんの消息」を聞いているような気がしていまします (^_^;)

我々の業界では、

「妊娠とは、いつ、なんどき、どんなこと(悪い方の意味ね。)が起こってもおかしくない」ので、

個人的には「生まれるまで、おとなしく(あまり情報を出さずに)していて欲しいな〜」と思っているのですが、

ああいう世界の方だから(?)そうもいかないんですかね。

ブログや報道で、「石田家の嫁」情報が伝わってきます。

ダウン症うんぬん」の話は、知りたい方も多いと思いますし、説明したほうがいいかな(世間の誤解がないようにしたほうがいいかな)と思ったので、
ここに記載したいと思います。

注・これは、一般的な報道・理子さんのブログから得た情報をもとに、一般臨床医の立場から記載するもので、当事者から直接情報を得た訳ではありません。念のため。

出産前に、「ダウン症の検査」をする。と一般的に言われるものには、代表的なものに二つあります。

1. クワトロテスト 
 
 <方法> 母体から採血して、血液中のホルモンデータや母体の年齢などをコンピューターに入力して、ダウン症など数種類の先天異常の確率を出す方法。
 <分かる異常>ダウン症、開放性神経管奇形、18トリソミーの児である確率。 
 <メリット> 合併症が軽微(母体の血を抜くだけ)
 <デメリット> 結果が多少曖昧 (「ダウン症の確率1/125」とか言われて、安心できますか?)
 <受ける時期> 15w-17w6d

2. 染色体検査(羊水検査、と同義で使われることが多い
 
 <方法> 羊水を約20cc採取し、その中の胎児染色体数を検査する。具体的には、局所麻酔で、母体のおなかに針を刺します。
 <分かる異常>染色体の数に異常が出る疾患。ダウン症はもっとも有名かつ数が多い
 <メリット> 結果がクリアー! 「ダウン症です」「18トリソミーです」など。
 <デメリット> わずかだが、「破水≒流産」のリスクあり。また軽微な染色体異常はわからないこともあるのと、胎児細胞がうまく検査できなくて結果が出ないこともある。
 <受ける時期> 羊水が採取できる時期であればいつでも。実際には、18-20w頃に行う施設が多いようです

理子さんは、上記1.のクアトロテストを受けて「ダウン症の確率がなんぼ」と言われたけれど、
「染色体検査は受けない」ということにしたようです。(ネット上の情報より)

勤務医時代、似たようなケースによく出遭いました。

患者さんが、「ダウン症の検査」を希望されてきます。
↑↑ のような説明をした上で、「で、どうされますか??」

・・・これは、手抜きではないんですよ。

あくまで、「希望で行う」「自費の検査」なのです。

患者さんに「で、私はどうしたら良いのですか?」と、聞かれることも多かったですが、
私の返事はいつも一緒。

『赤ちゃんが染色体異常だった時に、中絶を考える

のであれば受けた方がいいと思います』。

わざと、露骨な言葉を使うんですよ。
だってね、
実際はそうゆうことだもんね。
(これは、中絶を勧めるという意味ではありません。)

過去に一人だけ、「結果がどうであっても生みます。でも、心構えのために検査を受けます。(^−^)」
とおっしゃった妊婦さんがいました。



すごいな〜、その度胸。


「無事に生まれてきてほしい」というのは、古今東西すべての親の願いですが、

科学の発達により、それがある程度まで 前もって分かる時代になりました。

母体の高齢化により、出生前診断(前出の検査などです)を希望する親御さんが増えてきましたが、

それを受ける・受け止める心は、昔とはあまり変わっていないのです。

自分だったらどうするかな。。。


何をどう検査しても、
「生まれるまで何が起こるか分からない」のがお産の怖いところでもあるので、
我々産婦人科医は、母子ともに元気で退院してくれると、嬉しいです。ホッとします。