産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

にんしんこわい

あらすじーーー

『暇をもてあました数名が集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっていく。皆、「蜘蛛」「蛇」「蟻」などと言っている中にひとり、「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない、世の中に怖いものなぞあるものか」とうそぶく男がいる。本当に怖いものは無いのかとさんざん念を押しても「ないものはない!」と言う。しかし、何度も念を押しているうちにしぶしぶ「実はある」と白状する。何が嫌いなのかと聞くと「饅頭」。

そこで皆は「あいつは気に食わないから饅頭攻めにして脅してやろう」と金を出し合い、饅頭をたくさん買いこんで隣の部屋に投げ込む。すると目覚めた男は怖がりながらも「ああ怖い、怖い。こんな怖いものは食べちまって無くしちゃおう」「旨すぎて怖い」などと言って饅頭をむしゃむしゃたいらげ、とうとう全部食べてしまった。』

↑これ、「まんじゅうこわい」の話ね。


突然ですが・・・

若い女性をみたら、妊娠と思え」。

とゆうのは、医学書の巻頭に書いてある・・・というのは大げさですが、

マジです。

私もこれまで、幾度となく煮え湯を飲まされてきました。(以下、多少事実とは異なります)


例①)

48歳の外国(漢字圏)の女性。日本語いっこも喋れず。急性腹症で来院。

腹部所見もはっきりせず、救急診療科にお返ししたら・・・

二時間後に再び呼ばれましたよ。

・・・

子宮外妊娠ですた (ToT)/~~~

外科の先生に嫌味ひゃくまんこと言われました(泣)

後日、本人に聞いたら、「あ〜妊娠してたぁ〜やっぱりねぇ〜アイヤ〜(笑)」。

あいや〜じゃねえよ! (−−〆)


無保険のおぺ(しかも夜間・緊急)は、120万円以上だったらしいですが、、、支払ったかなぁ〜アイドンノウ。

例②)

「お腹が10分毎に痛いです」という33才女性。初診。

診察すると、推定妊娠十カ月、子宮口全開大。

分娩台へ移動、すぐ分娩になる。元気な男の子が生まれました。

がしかし!

なんと、前二回の出産歴があり、二回とも分娩費用を踏み倒し。。。。

え〜

しかも、

6時間後、弛緩出血で子宮摘出・・・

「女の子が欲しいから、子宮は取っちゃや。」

と言うてましたわ。

推定、300万円・・・


例③)

41才女性。体外受精で妊娠。

気がつけば、血圧178/98mmHg・・・

「頭痛が続くんですよね・・・」


・・・これ、ほっとけば頭蓋内出血?

母体搬送???

うーん(-"-)

・・・

紹介先探すのに、一時間かかりましたとさ。


・・・・分かりました?皆さん。

妊娠かな?と思ったら、早めに受診してね♪

そうしないと、

ますます産科に携わろうとする産婦人科医がいなくなることよ♫

おほほ

以上、半ノンフィクションのホラーでした。

(最後の4行はマジですが。)