腟内常在菌村
(きょうは・・今日も、長い割に内容が薄いです。予めご了承ください。)
ある村に
腟内常在菌たちが住んでいました。
一人は、ラクトバチルス。(通称;らくと君)
そしてもう一人は、カンジダ。(通称;キャンディーさん)
(それ、「カンダタ」と間違ってるからっ!)
人間たちと、一緒に畑仕事をしたり、合コンをしたり、仲よく暮らしていました。
ただ、キャンディーさんが、調子に乗ると、村人に「痒みが出る」 という欠点がありました。
キャンディーさんは、お調子者だったのです。
そんなキャンディーさんを優しくたしなめるのは、いつもらくと君の役目でした。
あるとき、らくと君がインフルエンザで寝込んでしましました。
悪乗りしたキャンディーさんは、数を増やして好き放題、やりたい放題です。
そうなると、村人たちは、痒くて痒くて仕方ありません!
特に女性はオマタが痒くて痒くて、婦人科に駆け込む騒ぎとなりました。
(註・性器の形状から、男性は発症しづらい。)
インフルエンザが治って、村にやってきたらくと君は、びっくりです。
<なんということだ・・・> あわてて、キャンディーさんを凹りに行きましたが、らくと君の前ではキャンディーさんは素直な、いい子・・・常在菌なのです。
優しく諭して、またみんなで仲良く暮らしていました。
そしてまたある時、らくと君は徹夜続きで忙しい時期が続きました。
疲れた体で村に行くと、そこには増殖したキャンディーさんと、オマタの痒い女性群が・・・・
らくと君「何をしているんだ!」
キャンディー『あっまずい・・・でも、私たち数が増えると、あなたには負けていないわよ!』
らくと君「うぅっ・・・抗真菌剤(カンジダの治療薬)を投与してやる!」
キャンディー『あーれー ご勘弁を〜〜〜』
こうして、キャンディーさんは退治(治療)されてしまいました。
(キャンディーは、少数だと悪さはしないのに・・・)
こうして、友を失ったらくと君は、寂しく日々を過ごしました。
ある時、キャンディーさんのうちの前を通りかかりました。
郵便受けに手紙が入っています。
!
宛名には、「らくと様」・・・
あわてて開封すると、そこにはキャンディーさんの文字が・・・
「この手紙をあなたが読む頃には、私はもうあなたの前からいなくなっているでしょう。
いつか、こんな日が来ると 思っていました。
一緒に遊んでくれてありがとう。
あなたと過ごした日々は、私にとって宝物です。
末永くお元気で。 キャンディー」
目の前が、涙で滲んだらくとでした。
教訓・カンジダは常在菌だけど、体力低下でラクトバチルスが減ると、その数を増やして、痒みを引き起こすことがある。
かゆい時は、婦人科に行こう!