産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

休診のお知らせ

暑中お見舞い申し上げます。

正式には、「残暑お見舞い申し上げます」の時期ですか?

いやーとてもとても

そんな気分にはなれませんな。


『暑さはこれからが本番だぜ!』

という気候ですね・・・


さて、遅くなりましたが、夏季休診のお知らせです。


8月11日から 8月19日まで休診とさせて頂きます。

お休み明け(特に8/20-8/25)は、混雑が予想されます。特にご予約のない方はお待ち時間が長くなる可能性が大ですので、ご理解のほどをお願い申し上げます。
(ちなみに、休診前の週のお待ち時間は、1〜2.5時間の方がほとんどでした)

医学部裏口入学
とか
女子学生・点数減らし問題

とか こうばしいニュースが報じられておりますが、

脳みそが溶けそうなので、いったん おしまいにします。

皆様も
猛暑や 生理痛や カンジダ に負けない夏をお過ごしくださいませ。

最後に、夏につきもののお話です。↓


武田久美子、フォーエバー!

こうして今年も、「夏痩せ」はせず「夏太り」をしてしまう私でした。

だって、おいしいものがいっぱいあるんだもん。焼き肉とかビールとかトウモロコシとかスイカとか・・・(>_<)

では皆さん、よい夏を!!

7月が終わります・・・

一年のうち、半分以上が終わってしまいました。。。

早い!

私が、ブログの更新をさぼっている間に、

日大アメフト部の違反タックルをめぐる問題が取りざたされたり、

台風が、行ったり来たり、

前田あっちゃんが結婚したり、


・・・・してしまいましたよ ( ゚Д゚)


月日の経つのは、あっとゆう間ですねえ・・・

ちょっと前のニュースにありましたが、

「AYA世代のがん」の統計が発表されました。

みなさま、「AYA世代」ってご存知ですか?

AYA・・・Adolescents(思春期) & Young Adults(若年成人)
のことです。
年齢で言うと、15歳から39歳の人を指します。

「30歳代」が、若いかどうかは置いておいて(癌にかかるには早いですね)。

一般的に、癌は、高齢者に起こることが多い疾患です。臓器によって好発年齢は違いますが、AYA世代は癌に罹るとは誰も思っていません。周りも本人も。

そして、AYA世代の癌は、他の世代と比べて以下のような特色があります。

・頻度が低い。だから、医療者側も対応が不慣れ
・精神的にも身体的にも発展途上。なので、大人とは違う対応が求められる
・就学・就職のバックアップが必要なことが多い
・妊娠できるかどうか?という心配
・治った後も、経済的(そして、しばしば精神的)フォローが必要になることがある

・・・などです。

具体的な疾患・罹患率の話をしようと思います。

15歳〜19歳のがんの罹患率は、10万人中14.2人です。
「私には当たらないや」と思ったアナタ! 日本全体で考えると、「年間900人」がかかる確率です。
・・・こう書くと、「ひょっとしてかかるかも?」と思いませんか?
この中で一番患者数が一番多いのは、「白血病」でした。

20歳代のがんの罹患率は、10万人中31.1人、日本で年間4200人です。
その中で患者数が一番多いのは「胚細胞腫瘍・性腺腫瘍」です。聞きなれない病名ですが、この中に「卵巣腫瘍」の一部も含まれます。
子宮頸がんは、第五位です。

そして30歳代は、10万人中91.1人、日本で年間16,300人です。この中で「乳がん」が一位にきます。
ちなみに、第二位が「子宮頸がん」です。年間の罹患数は、10,900人です。

どうですか?若くても、病気になる人が、これだけいるのです。

検診の大切さが分かってきましたか?
以下、子宮頸がんの話。
「比較的若い人がかかる」病気であり、
「検診の有効性が確認できている」病気です。(子宮頚部を、直接診たり・検査できるので、発見率が高いのです。)
子宮頸がん検診は、全国的に自治体の補助もあるので、是非受けて頂きたい。
・・・と、私は考えております。

・・・まあ、婦人科にかかるの嫌でしょうけれども。


以下、子宮頸がん検診のFAQ.

Q1「自己採取でいいですか?」
A1「うまく細胞が取れていない可能性があるので、お勧めできません」

Q2「PETやMRI検査では分かりませんか?」
A2「進行したら、分かります」(早期発見は無理)

Q3「子宮頸がんワクチンを受けたので、子宮頸がんにはかからないのではないですか?」
A3「子宮頸がんワクチンは、100%の予防率はないです。なのでワクチンを受けた方も、子宮頸がん検診を受けることで早期発見・早期治療が可能になります。」


堅い話になりましたので、かわいい?おまけをば。


受診希望の方は、ご来院くださーい。

*生理中は、子宮がん検診の精度が落ちるので、避けてください。 

(不正出血・生理不順の方は、この限りではありません)

今朝、7時58分に

また、大きな地震が起きてしまいました。

近畿地方の、被災された方々へ  お見舞い申し上げます。

これ以上、被害が拡大しませんよう 余震が起こりませんよう
そして、被害から一日も早い復興を

お祈りしております

いろいろな情報が飛び交っていますが、デマに惑わされないよう、正確な情報にのっとって、気をつけて行動してください。

これから夜を迎えますので、一人で暗い道を歩かないようにしてください。

明日になっても、無理に会社に行かないでください。
帰宅難民になっては元も子もないですから・・・・


では、コバ院長からもひとこと・・・・


ご報告

私事ですが・・・


そうしたらですねぇ・・・・

思いのほか 近視も 老眼も 進んでいて、

遠近両用メガネ を勧められました。。。(しかも強く)

そして、作りましたよ、遠近両用

(最近の遠近両用メガネって、昔みたいに大きくないんですね。ご存知でした?)


自分のことって、分からないものですねぇ・・・

そんなわけで!
現在、何らかの症状・心配事があるかたは、早めにプロに相談することをお勧めします。(強く!笑)

車の不調は、ディーラーへ

家電の不調は、電気屋


体調不良は、内科へ


そして、
生理や 下の相談は、産婦人科へ。


産婦人科は、なかなかかかりたくないところかと思いますが、
こじらせる前の受診をお勧めします。

強く。


平成29年度のさいたま市検診は終了しました。

今年も、たくさんの方々に受診いただきまして、、、

そして3月12日から4月下旬までは、さいたま市検診を受けて頂くことはできませんので、ご注意ください。

そして、しばらくは平和な=暇な日々がやってくる当院なのでした。

暇なので、
「こんな時は産婦人科にかかろう!」 

という記事を書きます。

1、腹痛があるとき

*女性の下腹痛の診断は、最も難しいものの一つです。婦人科だけでは解決できないことが多々ありますので、悪しからず。

2、生理の異常があるとき(生理痛、生理が長い・多い、生理が来ない、など)

「どこまで我慢をしたら良いか分からない」という声をよく聞きますが、
・生理痛・・・学校・仕事を休んだことがあるほどの痛み
・長い生理・・・14日以上続く生理・出血
・生理が多い・・・夜用ナプキンを昼も使っている、普通サイズのナプキンが一時間もたない、など
・生理が来ない・・・3ヶ月生理が来ない

・・・・などなどが受診を勧める目安になります。

!不正出血がある時も来てね!


3、痒みがあるとき

「受診が恥ずかしいから」と、市販薬を塗って塗って、、、、塗り続けてからやっと受診される方が多いです。
しかし・・・
こじらせてからの受診だと、完治まで時間がかかってしますので、

『(長くても)一週間続けて痒みが治まらないようなら』、我慢しないで受診してくださいねえ〜〜〜

*そして、掻かないで来て頂きたい!

4、そしてもちろん・・・

中には、妊娠反応が陽性になった瞬間に! 走ってくる方もいらっしゃいます。

お気持ちは分かりますが、、、、、


あまりお早い受診ですと、子宮内妊娠の確認ができなくて、
『胎嚢(赤ちゃんが入るお部屋)が見えないねぇ〜〜〜子宮外妊娠かも知れないから、来週絶対来てねぇ^^^』という、
心配を増幅される指示が出てしまいます。
ので、
妊娠確認のベストな受診時期は、

「生理が遅れたかな?と思ってから1w後」

と、考えております。
遅れ過ぎても、
『予定日が決めづらいねえ〜〜〜』
と、なってしまいますから、「生理が遅れたかな?と思ってから1〜3w後」には受診することをお勧めします。


産婦人科は、心理的にかかり辛い科かとは思いますが、受診が遅れることによって、異常・病気の発見が遅れる=治療が大掛かり・長期間になる。という残念な結果にならないために、
上記のアドバイスを参考に受診していただければ幸いです。


おまけ 〜産婦人科でたまに遭遇するぷぷっな出来事〜

「最近、お腹がでてきたから、子宮筋腫などの病気が心配です」とのことで来院されるかたがいらっしゃいます。

診察してみると、正常・・・・

まぁ、正常っていいことなんですけどね(笑)