産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

眠れぬ夜(2)

(註・本日は、昨日からの続き物です。昨日の記事から読んで下さいませ。)


さて続き。

ダイアナさん、救急車騒ぎの翌日に早速のご来院。(徒歩)

そして改めて、診察券を作って・・・
作って・・・

と思いきや、初診受付で一悶着。

「ダイアナ、『M(男性)』じゃなくて『F(女性)で登録してっ!!』」。

え〜

繰り返しますが、見た目はおっさん・・・


スカートを穿いたおっさん

事務が根負けして、メデタク「田中ダイアナ(仮名)・F」の診察券が作成されました。

そして、産婦人科の外来受付にて問診を記載して頂きましたです。

曰く、
主訴・ホルモン治療希望」。そして「女医希望」の文字が。


そして、繰り返しますがその時の女医は・・・

私ひとり

以上の情報を、病棟の仕事をこなしつつ入手しておりました(-"-)

やがて
病棟の仕事にも終わりが見えて来て・・・・

終われば、
外来に行かねばならない。

外来には、

おっさん 田中ダイアナさんが、大勢の妊婦のあいだに座って待っていらっしゃるそうです(泣)

女医の登場を・・・

とうとう、病棟の仕事が終わってしまい、いよいよ外来へ行かねばならぬ瞬間が来ました。

泣きながら外来に向かおうとしたその時!
私に向かって師長さん+その他大勢のナースが、

「先生、行かなくていい。」

「ここで時間をつぶしてなさい(ダイアナさんが諦めるまで。)」


・・・まじ、神っす!

みんな、ありがと〜 (ToT)/~~~

そして、ナースステーションの一角にある休憩場所に軟禁される私(^−^)

雑誌を読んで、
テレビを見て、、

etc. etc..
時間つぶしまくりました。

お尻が痛くなった頃に、もういいだろうと思って外来にふらふらとゆきますた

待合室には、、、、
いない。

すると、とあるブースから男たちの言い争う声が!


・・・ダイアナさん・・・・
男の声ですけど・・・(^_^;)

何を言い争っているのかと、スタッフに聞いたところ、
Dr.TGと戦っているようですた

ホルモン剤の量をめぐって。。。

なんでも、男性に投与する量は、通常の6倍なんだそうな。。。(ダイアナさんからの情報提供による。)
その量は処方できねぇ。と、真面目なTG先生が憤ってらっしゃったのでした。

すげー
すげーよTG.

この期に及んで正論

どんなオチになるかと、息をのんで聞き耳を立てていたところ、、、

『きょうだけだよっ!!!』とDr.TG.


・・・処方してんじゃん。。。


しかし、お陰で おっさんの内診をさせられずに済んだよ。
ありがとう、TG.
(しなくていいか、内診。)

あんな強烈な思い出を、思い出しました。。。

♪ 眠れない夜と〜雨の日には〜 忘れかけてた〜 ・・・♫

オフコース/西條秀樹バージョンでは、忘れかけていたのは『愛』ですが、
私が思い出したのは、
ダイアナさんとの思い出ですた・・・
 
結局、会ってないけどね (^_^;)

明日も、涼しいようです。
皆さん、風邪引かないで下さいね。