産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

リクエストにお応えして、

今日のお題は、


「男性医師問題」。


前回の記事は、「パンダ産休」にからめた「女性医師問題」でした。

パンダさんの妊娠も空振りに終わった確率が高いそうなので、(と言う訳ではありませんが・・・)今日は、だんし のお話。

日本産婦人科学会から、女性医師の支援に関する提言が2007年に出されています。

その内容は・・・

(1) 産婦人科医師の長時間労働を改善し、より柔軟な働き方を早急
に確立すること。

(2) 妊娠、分娩、授乳、育児等の期間に対しての代替要員を確保し、
勤務医定数の柔軟な体制を確立すること。

(3) 病院に近接する保育施設を質、量ともに確保し、医師の子弟を
優先的に保育する体制を整えること。


OH ! イッツアワンダフル& 非現実的ワールド!

(非現実的な提言だって、しないよりはしたほうが、マシですが(^_^;))

前回にも書きましたが、産婦人科医の数は、限られている&常時不足気味です。

その限られたパイの中で、上記の提言を実現しようとするとしたら・・・


「妊娠していない医師が、仕事をかぶる」。


具体的には、

『男性医師が、産休(育休)中の女医さんの受け持ち患者を受け持つ』

『男性医師が、産休(育休)中の女医さんの外来を肩代わりする』

『男性医師が、産休(育休)中の女医さんの分まで当直をする』

・・・ということになります。(産休・育休に現在かかわっていない女性医師のことは、今回は書きません。)

これに加えて、近年は女医さんが多く、肩代わりをする男性医師が減って来ています。

産婦人科学会の新規入会者の約3/4が女性医師という現実があります。

提言は、それはそれで必要かと思いますが、


『おいおい、かぶるのはいつも俺達だけかよ?(-_-メ)』


と、内診いや内心テンションが下がっている男性医師がいてもおかしくはないはずです。


↑ と、以上が、 「男性医師問題」。

ちっちぇえなぁ〜 と、思うなかれ。

あなただって、毎回毎回 ヒトのfollowばっかりさせられたら、そしてそれが給料に関係なくて、 ただただ 自分の時間が削られるとしたら、、、


辛いでしょっ!? (^_-)-☆

まぁ

もはや外野の私があんまり意見異見を言っても申し訳ないので、この話題はこれくらいしようと思います。

(昔からある雑事に、「○○問題」と名前をつけただけ。とも言えますが。)


〜おまけ〜

・・・本当に、申し訳ない・・・(と、思っては、いる。)