産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

当院の診療内容

〜業務連絡〜


『当院は、女性の、臍から下しか診ておりません』


いえね

最近、「乳がん検診受けたいです」という問い合わせや、「おっぱいが痛い」などの主訴で来院される方が増えてきたような気がして。
乳腺疾患や、乳がん検診は行っておりません。 アシカラズ


〜救外なぅ〜
↑救急外来の略です。

突然ですが・・・・・

皆さま、 「エラい医師」 というと、どのようなお医者さんを思い浮かべますか?

私はですね〜〜〜〜〜〜

『○○賞を受賞した医師』 や、 『社会的地位の高い医師』
  
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などではなくて、

No.1 夜間に診療をしている医師
・・・が、一番偉いと思っています。

他の仕事と違い、夜に働いても医師は翌日も通常業務であることが圧倒的に多いです。
「医者は、労働基準法に入っていない職業だから」と、我々くらいの世代は刷り込まれてきました。
(実際には違ったのですけれどね〜〜〜涙)
そして、当直をこなし、翌日も通常業務(診療や研究ですよ)をこなしたものです。
連日当直なんか組んでしまうと、
「四日ぶりに仕事を終えて自宅に帰る」なんてことはしょっちゅうありました。

そんな環境の中、夜間に診療をしている医師はエライ!と思うわけです。
(夜間は、酔っ払いやクレーマーなどが多く、対して事務員や警備員が手薄になるため、トラブルに巻き込まれやすいのです。)

No.2 血をみている医師
・・・これは、「手術に携わっている医師」という意味です。
手術は、やりがいが目に見えて分かります;腫瘍を摘出して良くなった。症状も無くなって(軽くなって)、楽になりました。などとリアルに感謝されることが多い業務です。
 しかしその反面、体力的にきつかったり、第一線で術者をできる期間が限られたり、そしてこのご時世「手術による合併症」を起こしたら、タイヘンなことになる(可能性がある)、などなど負の側面があります。
 私なぞはチキンなので、上記のような重荷を背負いつつバリバリ手術をやっている先生方のことを、「マジリスペクト!」と称えてしまうのです。

あっ 私入ってないじゃん |д゚)
はっ 血は見るか。月経血とか・・・ (*_*;

話は、また変わりまして・・・

『少医は病を癒し 中医は人を癒し 大医は国を癒す』

という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃいますか?

意味は・・・小医は、病気だけを診て・病気だけを治す。
      中医は、病人全体を診て治す;ちょっと分かりづらいですが、各人の環境・状況なんかを考えて治療を決めるってことですかね。
      大医は、国をも治す;これはあまりいなさそうですが、、、チェ・ゲバラ とか、緒方洪庵 とかが該当するのでしょうか。それ、もはや医師のくくりでは無いような。

・・・ってことだそうです。

中医を目指して悪戦苦闘しているような当方には、大医は別世界の話です。

今回の選挙で、医師免許をもっている候補者は何人かいらっしゃいますね。
そのうち、何名が当選するでしょうか。
これまで、医師免許を持つ政治家は何名か国会議員になっています。
「国を癒す」ことができた人は・・・たぶんいませんでした。
これから出現するでしょうか。「大医」。
期待しないで待っていよう。

〜一部の熱狂的なファンに贈るコバ院長便り〜