産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

ごぶさたです

えーーーだいぶご無沙汰しましたが、

みなさま、お変わりありませんか?


気が付けば、二か月間・・・更新なく・・・

今日にいたります。(涙)


この二か月間、忙しかったかというと、、、、


ではなぜ、2か月以上更新できなかったかというと・・・

・・・と、いうことになりますか。。。。


さてさて、

先日、市川海老蔵さんの記者会見がありました。

奥様が、乳がんで闘病中とのこと。

お若いのに・・・お子さん二人がまだ小さいのに・・・毎年(?)健康診断を受けていた(らしい)のに・・・
などなど、驚きの要素がありますが、

頑張って戦って・・・そして勝利を収めて欲しいものだと、切に願います(関係者ではないけど)。

有名人が、がんに罹ると、その疾患の「がん検診希望者」がどっと増えます。

それは、いいことなのですが、その効果が一過性で終わりがちなところが、残念なところです。


ではここで、「がん検診」についてちょっとお話します。当院は婦人科なので、子宮頸がんに絞ってお話しますね。

「がん検診」の方法は、臓器によって変わってきます。そして、精度(「きちんと診断できているか」とも言い換えられます)も、臓器によって違います。

どういうことかと言うと、体の表面に違い部分の臓器は、検査がしやすい(細胞がとりやすい)=精度が高い。のです。

例えば、子宮頸がん検診でいうと、子宮頚部の細胞は、直接目で見て、採取できます。。。。。こうゆう臓器のがん検診は、精度が高いのです。

このように『精度が高くて簡単に受けられる』子宮頸がん検診は、検診に最も向いている疾病だと思いますが、いかがでしょう。


↑子宮の模型を使って、「子宮頚部」を表そうとしたのですが、作成した画像がうまく取り込めなくて、これしか残らなかったのです。トホホ


子宮頸がんは、若い人に比較的多いですし、前がん病変で発見できたら救命率も高いですので、絶対に受けた方がいいと思いますよ!!

・・・これと同じ理由で、乳がん検診も有用と言われています。ただし、自治体によってですが、40歳以上の女性にしか認められていないところが多いです。

(子宮体がん検診は、精度が落ちるため、その有用性は確立していません)

(上記に記したように、体表面に近い臓器は精度が高いです。逆に、奥深くの臓器;例えばすい臓のがんなどは診断が難しいため、検診は確立していません。)

医学は日進月歩とはいえ、初期がんで見つけた方が救命率が高いですし、治療が軽微で済みますから。。。子宮頸がんが進行すると、若い人でも子宮摘出せざるを得なくなる=妊娠できなくなる。という負のオマケがついてきちゃいます。



おまけ

知人から、執筆したご本を送って頂きました

このきゅーさん、医療分野でのトップブロガーです。

(blog.はこちら→http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-12168559037.html  ・・・疾患の話も書いてあるから、病気のことを調べたい方はこちらで検索がお勧めです。って、他力本願!!)


(リスペクト!なのであります)

私も読みましたが、分かりやすく書いてあるし、イラストも綺麗だし、

何より「妊婦さんへの愛」が感じられてイイネ!と思いますた。

みなさん、本屋で見たら とりあえず


立ち読みしてね〜〜〜 (=゚ω゚)ノ


(あっ気に入ったら買ってね モチロン)