ストレステスト
ハテ?
菅首相が、突然何を言い出すかと思いました。
「ストレステスト」
これ、産科医および分娩に携わっている人たちにとっては、似たような単語はお馴染みです。
20年以内にお産された方はご存じかも知れません。
赤ちゃんの心音と、母体の子宮収縮を検出するものです。
母体のおなかにプローベをつけて検査します。
すると、
赤ちゃんの心音が聞こえてきます。
ドドスコスコスコドドスコスコスコドドスコスコスコ・・・
ではなく、
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク・・・です。
これが、
ドクドクドック ドッック ド ック ド ッ ク ・ ・ ・
などと聞こえようものなら、浮足立ちます。
我々がね。
つまり、赤ちゃんが除脈(心拍数が低下しているってこと)になっているのです。
たいていは速やかに回復し、問題はないのですが、
何か異常(赤ちゃんが小さいとか、羊水が少ないとか)があると、
胎児仮死の可能性が出てきます。(もっと細かい決まりがあるけど、ここでは省略)
除脈が続いたりすれば、急速墜娩をしなければなりません。
子宮口が全開大していれば、吸引分娩や鉗子分娩でもいいのですが、
そうでなければ、
「カイザー* します!」
ということになるのです。
(*カイザー=帝王切開のこと。紀香さまのおかげで?結構有名になったギョーカイ用語)
昔、大学病院にいたころ、うちでオンコール(自宅待機)していました。
すると、ピロリ〜ンと携帯メールがきて、下のような写メとともに
「カイザーします」
とゆうコメントが。。。。
(NSTがわかる方だけ分かればいいです。ちなみに上の線が胎児心拍。がっつり落ちてます)
カイザーしに走っていきましたよ。
S川君、、、
メールで呼び出されたのは、後にも先にもあれが初めてだよ。
S川君、美人なんだけどね。
性格が男前すぎて美人だから、
Mr.lady(死語?)疑惑かけられ続けたよね。
お元気ですか(なんのこっちゃ)
今日も
胎児心拍が落ちませんように