産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

QQなぅ

(今の瞬間ではありません。)

GW前半のある日、救急当番をしました。

旧浦和地域の 全ての女性の健康を守る という・・・(大げさ)

みなさま、「産婦人科 救急外来」と聞くと、何を想像しますか?


患者 「お腹が痛いんです・・・」

医師 「ふむふむ。。。妊娠の可能性はありますか?」

患者 「絶対にありません!」

医師 「ほほう・・・では、この子宮の中に見えている 胎児のようなもの  は何かね?」

患者 「・・・そういえば、あの時・・・(遠い目)・・・う〜痛い・・・10分おきに痛い・・」

医師 「陣痛開始だ!今すぐ お湯を沸かせ! 」

・・・ということは、さすがにない・・・ないと思いますが、
可能性が零ではありません。


緊張して、

待つ・・・

・・・リリーン!

電話だっ

私 「もしもし?どうしました?」

患者 「もしもし、昨日からお腹が痛いんです」

私 「(すわっ妊娠!?)最後の生理はいつからですか?」

患者 「昨日からです。」

私 「そりは、生理痛でわ・・・」

患者 「市販の薬を飲んだら、最初は効かなかったのに、今は効いているんです!」

私 「・・・良かったですね。」 


という電話があったかどうかは定かではありませんが、

救急外来で、本当に救急患者であることは少ないです。(それはそれで幸いなんですが。)


先輩開業医に、



「その日は来ないよ。

天気がいいし、GWの前半だから」



と言われました。


解説しますと、


つまり、 「皆さん救急外来を受診するほど

暇じゃない」


ってことです。

そうよねぇ、


洗濯に、


レジャーに、


デートに。



そしてこれは全科・全ての医療機関に共通して言えることですが、


患者さんが外に出たくない日は、


救急外来が空く   

のです(本当。)


例えば・・・


スポーツ(例・サッカーW杯など) 日本代表戦の試合中。


台風の最中。


みそか / 元旦。


丑三つ時。

etc.....


「日本代表の試合が終わった瞬間から、

救急外来の電話が鳴り響いた」 という、

笑えない実話も聞いたことがあります。

(逆に言うと、上記時間帯に来院した患者さんは、けっこうヤバイ)

つまり、

それだけ、「緊急性のない患者さんが救急外来を受診している」ということです。

(『救急外来に来るな。』と言っているわけではありません。
念のため。)

以前から言っていることですが、



救急外来は、本当に緊急の


症状がある患者さんのために


利用するべきものですから〜〜!



限りある医療資源は、大切にしないと、医療崩壊あなたの町にもやって来るかもしれません。

(ギリギリで救急医療をおこなっている町は、けっこう多いのです。)








話変わりますが、先日ふらふらと歩いていましたら、懐かしい(?)ものを見つけました。


(分からない人は、お父さんやお爺さんに聞いてみよう!)

これだけ勉強したら、私も医学部教授になれたかな〜

そ、そうだね・・・(^_^;)