産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

女医の偶像

みなさまこんにちは。

自称・国際派美人女医の院長です。

突然ですが
婦人科は、場所が場所だけに、「女性医師希望」の患者さんが多い科です。


ところで 皆さまが、新しい病院に行く時には、何を優先して病院を選びますか?

・自宅から近い

・きれい

・評判がいい(;何の?)

・駐車場がある

・診療時間が、自分に合う

・先生が優しい(と、思われる)

・・・・などでしょうか。

がしかし、
↑ 上記全ての条件を満たす病院は、あんまりないですよね。

その時、どの条件を優先するか・諦めるかは、人によってちがうのではないでしょうか。

ところで、「女性医師」のはなし。

当科でも、近年 増加傾向が著しいようです。

データ1) 医学部学生の、30〜40%が女子学生である。

データ2) 産婦人科学会に新規加入する女医の割合が、60.9%。(2010年のデータ。499名中299名が女性。)

産婦人科医師の総数が10,652名(2010年データ)のうち、約35%が女性医師だそうです。(リアルな数は、分かりませんでした。。。すみません)
・・・概算、3700名くらい!?

10,000頭の動物って・・・

例)オカピ

(補足:中央アフリカに生息する、キリン科の哺乳動物。キリンより小さい)

では、産婦人科医も、上野動物園にいる価値アリ!?

さらには、産婦人科女性医師数と同じくらい、3,000-4,000頭の動物は・・・

例)コモドドラゴン

インドネシア固有種の爬虫類。体長2-3m。
咬むことにより獲物に毒を注入?して倒すそうです)



(・。・;



いずれにしても 珍獣 ですな。

コモドドラゴン」くらい生息している、 「産婦人科・女医」です。

従って(??)、「女性医師希望」の患者さん全てを診るには、まだまだ少ないと言っていいでしょう。

ところで、私の経験上の感想ですが、

産婦人科医師は・・・


『女性は男らしく、男性は優しく(=女性的?!)になる』。


産婦人科は、女性限定の科ですが、外科 でもあります。

手術もある。

時間を問わない(分娩に呼ばれて、「いやーん メイクするまで待って〜〜」とは言っていられません。)

なので、

私が知っている産婦人科女医は、ほぼ全員 「おっとこまえ」。

いつなんどき呼ばれても、(たいていね・・・)「キリッ」として対応しています。

それゆえ、
社会的に期待?される
「女性らしさ」とは異なるかもしれません。

医師とゆうのは、

多分に 
リーダーシップ=「男らしさ」を 求められる職種です。


同性・女性同士というのは、

話が分かることももちろんありますが、

逆に
厳しい目線になってしまうこともあるかと思います。

とある産婦人科女医のインタビューに、以下のようなものがありました。(要約なので、細かいニュアンスは違っているかもしれません。悪しからず)

産婦人科女医は、どうしたって男らしくなりがちです・・・生理痛があったとしても、鎮痛剤を飲んで、当直業務などをばりばりこなさないと、先に進めない訳ですからね。」
「そんな訳ですから、日本的に『女性的な』方には多少物言いがきつくなってしまうこともあるかもしれませんねぇ」。


そんな、「男らしい女医」にかかるか、 優しい(かもしれない)「男性医師」にかかるか。
どちらがいいのかは、個人のキャラクターや、
「相性」も多分にあると思います。

なので、今『どこの産婦人科にかかろうか???!』とご検討中の方に贈る言葉


「いい先生に出逢えるといいですね」。


↑ これ以上でもこれ以下でもありません。

でわ

残暑厳しいですが、お体ご自愛ください。