産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

シキュウケイガンの話

たまには

ためになる事を書きます。

子宮頸がんの原因のほとんどは、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスです。

HPVは、性行為で感染します。


HPVを治す(=消す)薬はないのですが、
自然に消えることもかなり高率にあるウィルスです。

HPVにはたくさんのグループがあり、

子宮頸がんを引き起こすタイプ(ハイリスクHPV)と、
子宮頸がんを引き起こすことがないタイプ(ローリスクHPV)が存在します。

(*ハイリスクHPVが子宮頸がんを引き起こす確率は、0.1-0.15%と言われている)

現在日本で使われている、子宮頸がんワクチンは、ハイリスクHPVの感染を予防するものです。
(*ワクチンによる、子宮頸がん予防効果は70%弱と言われています。)

(詳細は、そのワクチンを作っている会社のHPへ・・・
http://www.shikyukeigan-yobo.jp/
http://allwomen.jp/index.html

ではここで
日常、私がよく遭遇する(そして多少困惑する)質問と、その解答例を紹介しましょう。(註・模範回答かどうかは不明)

Q1. (患者さんから)「私は、処女なんです

けど、子宮がん検診は受けた方がいい

ですか?」


A1. (院長)「・・・受けるに越したことは

ないのですが・・・(それよりも

現実的に大事なのは、子宮頸がん

ワクチンを打つことなのでわ?(@_@;)」

(この時すでに、子宮頸がん検診申込書は記入済みなのでアル・・・)


Q2.(患者さんから)「私は、主人以外とは

性交渉をもったことがないので、

子宮頸がんワクチンを打つ必要

はないですよねぇ?」


A2.(院長)「・・・打たないよりは打った方

がいい。としか・・・」(補足・

ハイリスクHPVがいるかどうかが問題。)


Q3.(患者さんから)「子宮頸がんワクチン

を打つと、将来不妊になるって聞いた

んですけれど・・・」


A3.(院長)「それは、全くのデマです」

(昔から、新薬発売時にはデマ・流言が出回ることがよくある、らしい。)


以上を踏まえた上で、ご来院頂けるとこの上なく嬉しいのでございます。

さて
さいたま市検診も残すところ今週一週間!

尋常じゃない勢いで、予約が入っております。

皆さま

ドタキャンしないでねぇ・・・

(^o^)/

・・・(けっこう多い)