産婦人科女医の独り言

つぶクリ院長のつぶやきです。ためになる保証はありません。

遠くへ行きたい?


(梅雨、明けちゃったねぇ〜〜〜)

突然ですが、染色体というのは、遺伝情報の発現と伝達を担う生体物質であります。時期によって形は変わるのですが、写真などでよくみるものは「核型」といってペンチのような形をしています。

↑ この、ペンチみたいな中に、遺伝情報が載っています。

血液型を決める情報、体格を決める情報、etc.・・・・それだけではなく、「病気を引き起こす遺伝子」情報もあります。
 (「病気を引き起こす遺伝子」を持っているだけでは、発現(=発症)しないことも多いのでご安心を。)
  「病気を引き起こす遺伝情報」は、「劣性遺伝」のものが多いです。
この「劣性遺伝」は、似たような遺伝子を持つもの同士のカップルにできた子供で発現しやすいのです。(かなーりざっくり言っております)

・・・この話を授業で聞いたときに、私は「あーだから遺伝子が遠いカップル=外国人と結婚した日本人の子供(ハーフ)は、美男美女が多いのだなあ」と、アホなことを考えました。

例)女性はキャロライン洋子(古っ!)、宮沢りえ、ローラ。男性では城田優ダルビッシュ有、などなど。。

・・・そして、「だから人間は、遠くまで行って・いろんな国の人と仲良くしたほうが、美しい・優秀な人材が増えるに違いない!」とも思ったのでした。

しかし、歴史を紐解いてみると「いろんな国の人と仲良くする」ことは、いいことだけではないことが多々あります。

例えば、「コロンブスは、ジャガイモなどを新大陸から持ち帰ったが、それだけではなく梅毒も持ち込んだ」と、言われています(否定論もあり)。

また、「スペイン風邪」は、1918−1919年に世界中に蔓延したインフルエンザのことですが、これはアメリカ軍の侵攻に伴って、ヨーロッパで流行しました。

最近では、とにかくヒアリです。これは南米原産のアリで、「嚙まれるととても痛い」ことと「噛まれると、アレルギーショックを起こす可能性がある」ことにより、非常に危険なアリです。海外からの荷物(コンテナの床下など)に潜んで、日本に上陸(そして一部では繁殖も・・・)したことが分かりました。

これらを考えると、「鎖国がいいのでは?」と思ってしまいます。(極論。)


つらつら書いてきましたが、、、、

『じゃあ一体、遠い国の人と仲良くしたほうがいいのか、そうでないのか?』と思ってしまったのですよ。私は。

『ほどほどに仲良く・でも仲良くしすぎない』ってこと・・・?!難しいなーそれ。


夏です。

海外に行く方もたくさんいると思います。

持って帰るのは、思い出おみやげだけ。

くれぐれも、病気とか外来種とかは持ち帰らないよう、気をつけてくださいね〜〜〜